プロフィール   日記   掲示板   イラスト   ねこ文   ねこ缶   リンク  

ねこ文童話>「POCHI」

「POCHI」

俺の名前はポチ。こう見えても猫である。
人(猫)を名前だけで判断するのは良くないことだ。

今日はいい天気だ。空を見ているだけで気持ちが和む。
そんなはずはない・・。
暇で、退屈で、何もすることがない。
することといえば、毛並みを整えるか、寝ることだけだ。

毎日が退屈だった。俺は、この鎖から解き放たれるのを常に望んでいた。
たまに散歩に行っても、いつも同じ道しか行ったことがない。
これじゃストレスが溜まって抜け毛が増える一方だ。

野良猫はいい・・。何をやっても自由だ。
近所の魚屋から魚を奪ったり、道行く小学生が与える給食の食べ残しのパンをもらっ たりして甘い声を出していればいい。

野原を自由に走り回れる野良猫がうらやましい・・。
あの野良猫と人生を交換できたら、どんなに幸せだろうか・・。
いつしかそんな事ばかり考えるようになっていた。

そして月日が流れた・・。
今日、久しぶりに散歩に行った。
すると、元々飼い猫だったらしい捨て猫が、電柱の近くのダンボールの中で寒そうに 震えていた。
今日から野良猫の仲間入りになる・・。

野良猫にとって、もっとも過酷な冬がやってきた。
こうなると、その日食べるものもままならなくなる。
冬が来ると、飼い猫もいいやと思ってしまう自分がそこにいた。
家に帰れば、こたつで丸くなれるからだ。

俺も元々、野良猫だった。
自分の親の顔も見ないまま、狭いダンボールに4、5匹の兄弟と共に川原に捨てられた。
でも、俺の兄弟は、みんな寒さで死んでしまった。
そして、俺は独りぼっちになった・・。
そんな時、俺を拾ってくれたのが、今の飼い主だ。
それを思い出した時、野良猫はいいと思っていた自分が恥ずかしくなった。

そして、また月日が流れた。

ポチと呼ばれて、もう3年になった。
今日も、俺はこの家で、いつも同じ事を繰り返している。
でも、これが一番幸せなことなんだと、実感する。
自分だけに愛情を注いでくれる人がいてくれることが・・。

おわり

――――――――――――――――――――――――――――――――――
■っちす〜。ねこまるっす〜。
今回は、猫の心情を書いてみました。
童話・・じゃないよな〜・・これ、って思ってます。
ポチって名前の猫がいたら、是非ご一報ください(何)

捨て猫、捨て犬が依然として多いという事実は悲しいことです。
命の尊さが欠けているんではないでしょうか?と言いたい。
まあ、自分の子供にも虐待したり殺したりする時代ですからね・・。
なんか話が重くなりましたね・・(汗)

自分は猫好きです。猫なら・・何でも。
でも、毛のない猫は・・(汗)

それでは、この辺で・・。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送