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ねこ文


ぼくとあなたとマクドナルド

時刻はお昼を過ぎ、お腹がすいた頃、男が街を歩いているとマクドナルドを見つけた。

「今日はハンバーガーにするか」

男が店の中に入ると、いらっしゃいませ〜、と元気のいい声が店内に響いた。
「何になさいますか?」と店のお姉さんは言った。

(たまには違った頼みかたをしてみよう)
そう思い、男はこう答えた。

「君をお持ち帰りで」
(決まった。我ながらなんという素晴らしいジョーク)
と、男はご満悦だ。

(なにこの人。キモーイ)
と、鳥肌のたつ女性店員。

お互い一瞬見つめ合う。

「それは困ります。メニューからお選び下さい」

(照れちゃって可愛いなぁ…)
(はよ注文選んで消えろよこのブ男!!)
額に青筋のたつ女性店員。でも終始笑顔は忘れない。

「では君のオススメをセットで」
と男が言うと迷わず女性店員は、
「ではビッグマックのセットですね?」
と高いセットを勧めてきた。

「はい、それで…いやまてよ…」
しばし考えこむ男。後ろには昼どきの混雑で列ができる。
その人たちは隣のレジに移動させられる。

(はよ決めろよこいつ)
一瞬の沈黙が二人を包み込む。

「やっぱりてりやきで」

(なら最初からオススメとか聞くな!!)

と、思いながらも、表情には出さずに、営業スマイルで応対する。

「わかりました。ワンテリヤキプリーズ。単品で230円(2006.8現在)になります」
「はい」
男が財布を取り出し、中を覗き込む。

「あれ?…おかしいな」

その財布は一円玉と十円が数枚入っているだけだった。

「あの〜。さっきのてりやきキャンセルして…」

(もう作ってるよ…今更キャンセルできるかボケ!!)

「スマイル1つ!!」
「んなもんねえよ!!!!」
店内は一瞬で凍り付きました。

おしまい。



この話はフィクションです。
マクドナルドの店員の方申し訳ありませんw(-ω-;)



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